OCNエコノミーへの長い道
第4部 受付の拒否
 
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第10章 提供エリア拡大予定が発表

1997年12月25日、三重県のOCNエコノミーのサービス提供エリア拡大予定が発表された。員弁町や隣の関町のような山間部にまで提供エリアが広がるようである。しかし、私の住む伊賀町は、今回の提供エリアの拡大予定には入っていない。

深夜、「前々から私はOCNエコノミーを利用したいと要望しているのに、拡大予定に入っていない。これはどういうことなのか、無視されたのか。員弁町や関町は入っているのに、どうしてなのか。今回発表された拡大予定エリアの関町の人口は7500人、これに対して私の住む伊賀町の人口は1万1000人である。単位料金区域で比べれば、関町を含む亀山エリアは人口が4万7000人、対して私の住む伊賀上野エリアは18万3000人。どう考えてもうちの方が需要が多いはずである。お役所仕事で、正式な申込書が提出されない限り、何もしないのか。」との抗議のメールを、NTT三重支店の担当者に送った。翌26日は、年末の最後の営業日、私は正式な申込書を提出することにした。


第11章 申込書を突き返される

12月26日、今日は今年最後の営業日である。私は四日市まで行って手に入れたOCNエコノミーの加入申込書に記入、捺印して、NTT伊賀支店へ出かけた。OCNエコノミーを申し込みたいと告げると、OCNダイヤルアクセスの申込書を出してきた。こりゃダメだと思いながら、持ってきたOCNエコノミーの申込書を受付に提出すると、長時間待たされたあげく、担当者がコードレス電話を手に中から出てきた。現在はサービス提供エリアに入っていないので受付できない。詳しくは電話で話してほしいと、コードレス電話を手渡された。NTT伊賀支店には、OCNエコノミーの分かる担当者がいないようである。電話でOCNエコノミーの担当者と話をしたが、何の進展もなかった。結局、申込書を返されて、帰ることとなってしまった。

帰り際、「OCNエコノミーは提供できないが、OCNダイヤルアクセスのアクセスポイントならあるのでよければ加入してほしい。」と、NTT伊賀支店の担当者が言い、唖然とした。OCNエコノミーとダイヤルアクセスは全く性質の違うものであり、この2つを一緒にして、エコノミーを希望している顧客にダイヤルアクセスを勧めるとは、担当者が理解していない証拠である。私の住む伊賀上野エリアには大手を含め、すでにいくつかのプロバイダのアクセスポイントがあり、私は現在のプロバイダに非常に満足している。OCNダイヤルアクセスに乗り換える理由は何もない。


第12章 提供エリア拡大の条件

同日、NTT三重支店の担当者から、昨夜出したメールの返事が来た。次のような内容である。

提供エリアの拡大はについては、「基本的に、受注顕在ユーザが数件ある場合と、一括受注があった場合の2つに大きく分けられ、このような考え方にしたがって提供しているので、人口等は特に関係ない。」

お役所仕事ではないのかとの指摘に対して、「今回の提供エリア拡大で伊賀が入っていなっかたのは申し訳ないが、決して無視しているわけでも、お役所仕事でもなく、逆に申込書がくる前から、どんどん拡大希望エリアとして上申している。もちろん、8月の時点で拡大希望のエリアとして上申はしているが、その時点ではいつ提供になるのか分からないし、希望が通ったかどうか分からない。」

サービス提供時期については、「提供時期が明確に回答できず申し訳ないが、逆にそのエリアより希望ユーザが多ければ早期に提供可能になると思う。提供エリア拡大に向けて一生懸命やっているが、不十分で、伊賀エリアからの希望ユーザを把握できていないも原因だったと思う。今後も提供エリア拡大に向けて努力する。」


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