OCNエコノミーへの長い道
第23部 光を待つ日々

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第69章 Bフレッツは来るのだろうか

これまで、OCNエコノミー、ADSL、ケーブルテレビと利用してきたが、これらは通過点に過ぎず、本命は光である。2001年8月から本格提供が始まったBフレッツの提供エリアも、大都市だけでなく、地方都市にまで拡大してきたが、我が家にはBフレッツが来るのだろうか。

Bフレッツ開通まで、いったい何年待てばいいのだろう。OCNエコノミーはサービス開始から2年半、フレッツADSLは2年で我が家が提供エリアになった。Bフレッツはサービス開始から3年近く経ち、提供エリアが地方都市にも広がったというものの、実際に利用できるのは市街地の中心部の限られた範囲だけで、郊外や郡部で利用できるようになるのは、まだまだ何年も先である。もしかすると、10年待っても我が家にBフレッツは来ないかも知れない。


第70章 希望登録ができない

Bフレッツを利用したいと思って、NTT西日本のホームページのサービスエリアチェックから電話番号を入力しても、提供エリア外の場合は「提供エリア外です」と表示されて終わりで、その後の希望登録を行うことができない。提供エリア外であっても、Yahoo!BBであれば、そのまま続けてホームページ上から希望登録ができる。Bフレッツの希望登録をするには、わざわざNTTに電話しなければいけないのである。

このことについて、NTTへ電話したり、電気屋やBフレッツのキャンペーン会場などで、ことある事にNTTの担当者に何度も指摘するのだが、返ってくる答えは、みんな「そんなはずはない、エリア外であってもそのまま希望登録ができるはずだ」と言う。そこで、その場でホームページを確認してもらうと、みんな「これは改善する必要があるので、改善するように上に伝えておく」と返してくれる。ところが、1年以上経っても改善されないので、NTTのホームページの質問フォームより聞いてみた。

その回答は、「提供エリア外の場合、希望登録をしても、提供開始までかなりの長時間お待ちいただくことになり、サービス提供をお約束もできないので、結果として提供できなかった場合に、お客様に多大な迷惑をかける恐れがあるので、ホームページからは希望登録ができないようにしている」のだそうだ。

それなら、その事を注意事項として書いた上で、希望登録を行えるようにすればいいと思うのだが、それがなぜ出来ないのだろうか。実際、Yahoo!BBはそうしている。私はNTTに電話をして希望登録を行ったが、提供エリア外と出たのに、わざわざ電話してまで希望登録を行う人は少ないと思われ、せっかくの潜在需要を逃しているのではないだろうか。


第71章 エリア拡大の目安

Bフレッツがいつ頃できそうかだけでも、分からないものだろうか。NTTに電話してみても、お客様の地域の提供の予定は未定であると言われるだけで、およそ何年後に来そうだとかも分からないし、何年後であれ、最終的にできるのかできないのかも何も分からない。

電気屋の店頭でNTTの販売員と話をしたところ、貴重な情報を得ることができた。フレッツシリーズのエリア拡大には順序があり、まずフレッツISDN、続いてフレッツADSL1.5M、8M、モア、モア24と続き、最後にBフレッツが提供になるという。つまり、フレッツADSL8Mしか来てない地域は、モアやモア24が出来るようになるまでBフレッツの提供は期待できず、フレッツADSLモアやモア24が来ている地域は、Bフレッツの提供が近いということが分かるのである。契約者数が増え、その地域で提供中のフレッツADSLの最上位メニューの局内に用意してあるポートが埋まってくると、速度がが1.5M→8M→モア→モア24と上がっていくそうである。フレッツADSLがどこまで提供されているかで、Bフレッツのエリア拡大の目安となる。

ただここで、三重県固有の問題がある。三重県はケーブルテレビの普及によって、ブロードバンド世帯比率が日本一である。特別な事情がない限り、ケーブルテレビインターネットが出来ていればADSLより速度も速くて値段も変わらないので、わざわざ距離によって遅くなるADSLにする必要はない。実際、三重県のブロードバンドのユーザー数は、NTTがケーブルテレビに負けているそうである。ケーブルテレビに対抗できるのはBフレッツだけであるにもかかわらず、これではADSLのユーザーは増えず、結果としてBフレッツも始まらない。NTT西日本は、三重県ではBフレッツに集中すべきではないだろうか。


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