OCNエコノミーへの長い道
第2部 提供エリアに入っていない
 
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第3章 加入の意志表示

1997年8月上旬、NTT三重支店からOCNのダイレクトメールが届いた。私の住む三重県伊賀上野(0595)エリアにOCNダイヤルアクセスのアクセスポイントができるからである。往復はがきで、OCNやISDNについてのアンケートになっている。

しかし、OCNエコノミーのサービスも開始されていないのに、OCNの宣伝のダイレクトメールを送りつけるとはどういうつもりか!とカチンときたので、「OCNエコノミーを申し込みたい。OCNダイヤルアクセスには興味なし。」と書いて、返送した。

後日、NTT伊賀支店から電話があった。サービス提供エリアに入るよう上申してくれるとのこと。やはり、こちらから加入したい旨の意志表示をしないと何も始まらないみたいだ。


第4章 雑誌のインタビュー記事

8月14日、OCNエコノミーのサービス開始から半年以上が経過したが、私の住む伊賀町ではいまだにサービスが開始されない。そんなとき、書店で「OCN+ディジタル専用線のすべて(エーアイ出版)」というムック誌を見つけた。このムック誌には、OCN事業部販売促進部門担当課長の庄子正広氏の、興味深いインタビュー記事がある。

インタービュー記事によると、「サービス区域外では、OCNを利用できないのか?」と言う記者の質問に対し、庄子氏は「お申し込みがあれば、順次設備工事を行います。たとえお申し込み人数が1名だけであっても、その区域にある程度の需要が見込めれば、先行的に対応していきます。」との、期待の持てる答えであった。

さらに、記者の「サービスを提供できないエリアだと言われた場合は、あきらめるしかないのか?」という質問に対し、庄子氏は「需要予測が確定しない場合には、少しの間待っていただくか、区域外接続で対応しています。」。さらに、申し込みから利用開始までの時間について、庄子氏は「サービス区域外である場合はケースバイケースで、一言ではお答えできません。中には半年くらい、お待ちいただく場合も出てくるかもしれません。」と述べている。つまり、サービス区域外であっても、半年程度でサービスを開始できるというすばらしいインタビューであった。


第5章 98年1月以降、時期未定

8月16日、OCNインフォメーションデスクに、「OCNエコノミーに1日も早く契約し、利用したいと考えているが、サービス提供エリアに入っていないため、現在は利用できない。先日、NTTの方にその旨を伝えたところ、サービスできるように努力するとの回答を得たが、その後どうなっているのか。いつごろからサービスが開始できるのか。」と、問い合わせのメールを送った。

すぐに返信があり、「OCNエコノミーの伊賀(0595−45)エリア提供予定は、現在のところ98年1月以降、時期未定である。また、サービス開始前でも、区域外収容で近隣のサービス開始地域から専用線を介してのアクセスも可能である。詳しくは、後日担当者から連絡する。」とのことであった。


第6章 要望がある地域は確実にサービス開始

8月20日、NTT三重支店の担当者からメールがあった。内容は、「OCNエコノミーの伊賀での利用は、現在未提供地域である。来年度上旬のサービス開始を検討している。サービス開始日が正式に決定次第連絡する。」とのこと。来年度上旬とは、98年1月からのことなのか、98年4月からのことなのか、どちらであろうか。いずれにせよ、かなり先のことである。

提供予定時期が非常にあいまいであり、いつからサービスが開始されるのか分からない。そこで、「早くて何月、遅くて何月頃からになるかだけでも教えてほしい。」と問い合わせたところ、「答えになっていないかもしれないが、第4四半期の検討中リストに入っているだけで、私どもも提供予定時期は正確に把握できていない。しかし、要望がある地域は確実にサービス開始する方針となっている。」と返事が来た。質問の答えにはなっていないが、サービスが開始できることは確かなようである。


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